国際原子力機関(IAEA)は12日、リビアの過去の核兵器開発計画に関する調査報告書を理事国(35カ国)に配布した。「リビアは核兵器製造の能力を有していない」と結論づけ、同国の主張を事実上、裏付けた形。ただ、世界的にはパキスタンのカーン博士が構築した「核の闇市場」を通じ、核技術のかなりの部分がパソコンを介した電子情報の形で拡散しているとも指摘した。
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原油相場の調整が進んでいる。アジア市場の指標となるドバイ原油、欧州市場の指標である北海ブレントは、1バレル100ドルを割り込んだ。米国の先物市場で取引される指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)も11日には一時、100.10ドルまで下げた。
7月に147ドル台の最高値を付けたWTI相場は、年初の水準に戻った。一方で7月に1ユーロ1.60ドル台の最安値を記録したドル相場は1ユーロ1.39ドル台まで回復した。米国の金融不安を背景に、昨年からヘッジファンドなどが積み上げてきたドル売り・原油先物買いのポジションの巻き戻しが進んだ結果である。